Star of Lifeとは
Star of Life って何?
Star of Lifeマーク
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世界標準の人道機関のシンボルマークが赤十字(RedCross)や赤新月(RedCrescent)であるように、世界標準の救命救急のシンボルマークそれが、「Star of Life -生命の星」 です。 |
このマークどこかで見たことはありませんか?
実は、アメリカの映画やドラマの 救急車や救急隊員のシーンでは このマークが映っている事が多いんです!
このため無意識のうちにStar of Lifeを目にした事も多いかもしれません。
例えば・・・ 救急医療をテーマにしたTVドラマ「ER」や「シカゴホープ」映画では「ゴッドファーザーPartⅡ」のキューバでのシーンetc・・・数え上げればきりがないほど。今度こういった映画やドラマを見る時に少しだけ目を凝らしてみてください。きっとStar of Lifeを見つけることが出来ると思います。
MEDIC INFOにも「Star of Life」をより目立ちやすい赤色でデザインし、救急救命に関わる重要な情報である事をアピールしています!
「Star of Lifeマーク」は1977年、アメリカ合衆国-運輸省 幹線道路交通安全局(NHTSA)によって証明商標(*)として商標登録され、救急医療(EMS)の象徴として使用されてきました。
現在ではアメリカ・カナダ・ヨーロッパを始めとする世界の多くの国々で救急のシンボルマークとして使用され国際的な認識が広がっています。
エジプトの救急車 |
アメリカの救急車 |
もちろん日本国内の救急救命活動で取り入れられつつあり、こんな所でStar of Lifeが使われていることがあります。
・救急救命士の方々の腕章
・救急車の車体
・ドクターヘリの機体やヘルメット
国際的認識を高めるため、日本国内でもこの救急医療シンボル「Star of Lifeマーク」の認知度が高まることを期待しています。
「Star of Lifeマーク」について詳しく知りたい!と思った方はこちらをご覧下さい。
(アメリカ合衆国-運輸省 幹線道路交通安全局(NHTSA)のサイト上の情報です)
・ Star of Life とは(英文) → こちら
・ Star of Lifeのバックグラウンド、仕様、および使用基準
(Background, Specifications, and Criteria) (英文) → こちら
(*) 証明商標
アメリカ合衆国における証明商標とはある一定の条件をクリアした場合に使用が許される商標です。
また、商標等に関する国際条約に基づき、同盟国内で証明商標として登録されている商標は、日本を始めとする同盟国内で一般的な商標として登録する事はできません。
MEDIC INFOは、「Star of Lifeマーク」の使用に際し、アメリカ合衆国 NHTSAよりStar of Life使用ガイドラインに適合していることを確認し使用許可を得ております。
この模様ってどんな意味?
ここでは、「Star of Lifeマーク」デザインについてちょっとだけご説明。
マーク内には蛇と杖が象られています。これは 「アスクレピウスの杖」と呼ばれるものです。
<< ギリシャ神話の医学の神 アスクレピウス >>
アスクレピウスは、ギリシャ神話の中で”へびつかい座 ”となったアポロの息子です。
アスクレピオスは、蛇が巻きついた杖を持ち名医として人々に広く知れ渡るようになりました。 その腕前はなんと、死者をも生き返らせてしまうほどでした。
しかし、それは「人は生まれ、 そして死ぬ」 というこの世の掟に反することです。
その結果、死者の国の支配者ハデスの怒りを買い、 ハデスの要求を受けたゼウスによって雷で焼殺されてしまいました。
後にアスクレピウスは、人々の長年の夢であった病に対する治療法をもたらしたとして神殿に眠る神として崇拝されました。
このアスクレピオスが持っていた蛇と杖が救急、医療の象徴としても用いられています。
「Star of Lifeマーク」の放射状に伸びた6本の柱はそれぞれ救命救急(EMS)の機能を表しています。
1 DETECTION・・・発見
2 REPORTING・・・通報
3 RESPONSE ・・・ 応答(迅速な行動)
4 On Scene Care ・・・現場手当
5 Care In Transit ・・・搬送中手当
6 Transfer to Definitive Care ・・・医療機関への引き渡し
参考文献:
Zatz, Arline. “The Blue ‘Star of Life’ — The Emergency Medical Care Symbol.” Rescue-EMS Magazine July-August 1992. portage.net. 2 August 2000.